2017年09月06日

月の支配者はだれ?

ついにノアの箱舟よろしく月に人間といくつかの動物がたどり着いた。
しかし、重力の異なった環境のせいで、月の支配者が交替することに
なった。
重力の少なくなった世界では、犬にとってたいへん行きやすく、寿命が
延びたのだった。また、人間にとっては認知症が発症しやすくなる運命
であった。
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犬A:おい、うちの人間ばあさんもう寝たか?
犬B:うん、いやワン、寝ました。
犬A:そうか、このばあさんの時代の人間の寿命はせいぜい100歳
  だからな、残る余生を充分に楽しく健康にすごしてほしいね。
犬B:我々の寿命は今250年ですが、月に来たころは20年がやっと
  だったそうですね。
犬A:そうだ。われわれは人間のもとで暮らしていた。しかし、次第に
  進化し、月で何世代もたったとき、犬と人間は逆転したのだ。
犬B:今じゃ考えられないワン。
犬A:人間が肉球でも操作できるタブレットを作ってくれたおかげで
  犬の科学も進化したのだ。作ったほうの人間は認知症が若くして
  進行し、PCの操作どころではない。肉球タブレットがなかったら
  犬も人間も全滅だったろう。しかし、人間のできなくなった仕事
  をわれわれは頑張った。いまでは人間はわれわれに面倒みてもら
  っているわけさ。
犬B:この月で50年しか生きない人間ってかわいそうですね。
犬A:そんなことはない。われわれのご先祖だって昔は18年ぐらい
  だったのだから。それぞれの犬生というか、人生をまっとうすれば
  いいのさ。
犬B:さすが長老、だてに200年も生きてないですね。
犬A:わしら年寄りはまだ人間が活躍してた時代を知っているからなぁ。
  ちょっと懐かしい。ウオーーーーん!!
犬B:出ました!長老の遠吠え!!ほんとの犬みたい。
犬A:犬だっちゅうの!!。
    終わり
posted by へいへいぽーら at 22:49| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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