2020年06月25日

SF「通信する細胞・そしてウイルスの正体」

 細胞と細胞は離れていても通信をすることができる。
そしてそれは自分の細胞同士には限らない。
血のつながった肉親が具合が悪いときなど、自分も体調がおかしくなるのはそのためだ。
本来はどんな細胞同士でも通信できるのだが、やはり似通った細胞同士の方が通じやすいのだ。
そしてなんと、ウイルス、これは細胞という形態まではいってないのだが、ウイルス同士も通信している。

 ウイルスが活発化するとき、それは他者に感染するチャンスがありそうなときだ。
宿主がどこかへ行きそうだ、よし、今だ!思い切り増殖して乗り換えるのだ。
宿主の行動など、しばらく潜んでいれば手に取るようにわかってしまうのだ。

 人間は、我々が数時間すれば死滅すると思っているようだがそうではない。いろいろな生物に見られる
ように泥の中に冬眠するような形態をとってここぞと言うとき覚醒するのだ。
ホコリやちり(実はカビのような生物)に取り付いてしばらく生き延びていれば、天井や壁から剥がれたときに
空気中を漂って人間の呼吸器に到達することができる。それが、一個のウイルスの場合、すぐには発症しない。
しかし、その人間の中で生き延びていればいつかはチャンスがやってくる。
ホコリに乗っているとき、他に乗っているウイルスや、患者から出た飛沫のウイルスなどと連絡をとり、
一番人間にとり付きやすいポジションを探して着地する。あとはうまく引っかかってくれればいい。釣りと同じだ。

 人間が何を考えて行動するか、ウイルス対策を取っている人間のことも、ウイルス対策で油断している人間の
こともすべてお見通しだ。ウイルスの通信網を甘く見てはいけない。
 人間の学問というものは非常に進み方がおそい。細胞のことやウイルスのこと、コンピュータ、電波・通信にかんして
まったく原始的というよりない。理解できないことは超能力と言ったり、科学では扱わないなどと言っている。おもしろい
のだ、わらってしまうのだ。というわけで、この戦い、情報を制するものが勝つのがあたりまえだとしたら、どっちが勝つか
あなたは分かりますね。



posted by へいへいぽーら at 00:05| Comment(0) | ショートショート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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